海外FXのXMTRADINGを利用する場合、両建てについて詳しい知識を持つべきだ。
ただ、方法によっては禁止事項に抵触する可能性もあり、事前に予習したうえで両建てを始めなければならない。
また、両建てのメリット・デメリット、両建てトレードの優位性まで、両建てする際に知っておくべき知識や情報は多い。
このページでは、XMで両建てする前に知っておいて欲しい内容を完全網羅しているので、特に両建てをする予定のトレーダーは最後まで確認することをおすすめする。
・ただし、両建てをするにあたって禁止事項は4つある
・両建て解除はうまく活用しよう
XMtrading(エックスエム)の両建ての仕組みとは
XMでも国内FXでも両建ての意味や仕組みは一緒で、通常の両建て同様に、買いポジションと売りポジションの両方を持つことだ。
反対方向のポジションを持つため、スプレッドや取引手数料を除いた損益は発生しない。
これではなんの意味があるのだろう、と疑問を覚えた方もいるのではないだろうか。
ここでは、両建てすることによってどのような意味があるのかについて詳しく解説していこう。
3つのメリット
両建てのメリットは、以下の3つを挙げられる。
証拠金は0ですむ
XMの両建ては、同じロット数であれば、それぞれのポジションの証拠金は0ですむ。
これはXMの両建ての特徴のひとつに挙げられる。
両建てに対応したFX業者の中には、両建てポジションの片方あるいは両方のポジションで証拠金が必要になるケースが多い。
しかし、XMは証拠金が0ですむため、両建てすると証拠金が浮く。
証拠金不足でロスカットを防ぐ効果があるし、他のポジションを持つことで効率的に資金を使うことができる。
同時に複数のトレードができる
XMはどのようなタイミングでも両建て可能だ。
たとえば、長期トレードにおける買いポジションを持つ一方、短期的に売りポジションのほうが相場に適応していると予想できる場合、売りポジションを持つことができる。
スイングトレードやスキャルピング等、時々に応じて複数のトレードができる点をメリットに感じるトレーダーも多いだろう。
トレードの選択肢を増やせる
トレンド相場のときは、少しでもポジションを長く保有するほうが利益を伸ばせる可能性が高まる。
しかし、いつまでトレンドが続くのかについては誰一人わからない。
そこで「そろそろトレンドが終わるかも」と思った際に、両建てにすることで相場の様子を窺うことができる。
両建てにすれば利益は固定できるため、トレンドの継続と終了の可否を見極められる余裕を持てるはずだ。
このように両建てにすることで、決済するだけでなく様子を見るという作戦を増やすことができるだろう。

2つのデメリット
両建てはメリットだけでなく、以下の2つのデメリットもある。
スプレッドの負担が増える
両建てすれば、それぞれのポジションのスプレッドを支払う必要がある。
通常のトレードの倍のスプレッドコストが発生するのは覚えておくべきだ。
特にXMのスプレッドは決して低い部類ではないため、高いスプレッドの通貨ペアや金融商品で両建てするのはおすすめできない。
XMでは、米ドル/円やユーロ/米ドルのスプレッドコストは低いが、一方でゴールドのスプレッドコストは非常に高い傾向にある。
通貨ペアや金融商品ごとのスプレッドコストは把握しておかないと、予想以上のスプレッドコストが発生するかもしれない。
スワップポイントは0またはマイナスになる
為替差益だけでなく、スワップポイントで利益を狙う場合もあるだろう。
そんなときに思いつくのが、両建てにしてスワップポイントの利益だけを得る、という考え方だ。
しかし、両建てにした場合のスワップポイントは、プラスよりもマイナスのほうが高い。
両建ての場合、スワップポイントの利益を得るどころか損失を重ねてしまうので、無駄に感じるトレーダーも少なくない。
XMで両建てトレードはおすすめできるのか
XMで両建てトレードをすることは、すべてのトレーダーにおすすめできるわけではない。
有効的に使えばメリットはあるが、適当に両建てするべきではないだろう。
初心者トレーダーは両建てが難しい
トレーダーの中でも特に初心者トレーダーは両建てトレードをおすすめしない。
まずは通常の片方のトレードだけでトレードスタイルを構築しなければ、なんでもかんでも両建てにしてしまう変な癖がついてしまう可能性がある。
余計なスプレッドコストばかり積み重ねる原因にもなりかねないため、トレードに慣れてから両建てするようにしよう。
レンジ相場を理解できれば「うねり取り」トレードに挑戦
レンジ相場であれば、両建てを活用した「うねり取り」というトレード手法がある。
これはレンジ相場の上限と下限でポジションを持ち、ナンピンしていくような仕組みだ。
うねり取りは、約3カ月周期で上げ下げを繰り返す習性がある。
4つの禁止事項とは
XMの複数口座で両建ては禁止
XMは複数の取引口座を開設できる。
だが、それぞれの取引口座で両建てするのは禁止だ。
相場が大きく動く場面では、片方のポジションはゼロカットされるが、片方のポジションは利益を伸ばすことができる。
ゼロカットとは、口座のマイナス分の補填をすべてXMが被ってくれるシステムだ。

これではXMが損失を被るだけでトレーダーにデメリットはないため、公平なトレードをしていないことになり、XMの禁止事項に抵触してしまう。
両建てでポジションを持つ場合は、なるべくひとつの口座でするようにすれば、XMの禁止事項に抵触せずにすむだろう。
他社FX業者の口座を使った両建ての禁止
XMは他社FX業者の口座を用いた両建てを禁止している。
これもゼロカットのシステムを用いた悪用で、XMだけでなく他のFX業者の禁止事項に抵触する可能性もあるだろう。
バレれば両方のFX業者から口座凍結等の措置が取られる場合もあり、他社FX業者間における両建てはしないようにするべきだ。
他人の別口座で両建てするのは禁止
他人の別口座で両建てすることも禁止されている。
たとえば、家族の口座で両建てすれば、片方の口座はゼロカットされるが、片方の口座は利益を伸ばすことが可能だ。
両方の口座が凍結されるリスクしかないので、軽い気持ちでするべきではない。
窓開け、重要経済指標時の両建ては規約違反に抵触する可能性あり
窓開けや重要経済指標時に両建てしてトレードすることはおすすめしない。
これもゼロカットというシステムを悪用していると判断されかねないため、なるべく控えたほうが良い両建ての場面だ。
XMにバレないに両建ては不可
基本的にXMにバレずに両建てすることはできない。
XMにとって両建てのシステムを悪用されると会社存続に関わるので、念入りに調査していることが予想できる。
バレずに両建てできるだろうと考えず、勝てるトレード手法を検討するほうが時間を有意義に過ごせるだろう。
両建てにおけるまとめ
このページでは、XMの両建てについて詳しく解説してきた。
両建てという方法は、うまく活用すればメリットを受けられるが、適当に活用すればデメリットばかり発生してしまう。
特に初心者トレーダーは両建てすれば利益を出せるかもと勘違いすることも多く、しかもそれがXMの禁止事項に抵触している場合も珍しくない。
それでは、このページで解説した大事なポイントについておさらいしておく。
▶ XMは両建てができるFX業者
▶ 両建てはスプレッドコストが発生する
▶ XMの両建て解除で決済時の片方のスプレッドは節約できる
▶ 両建ては決して必勝のトレード手法ではない
▶ XMの両建ては禁止事項を設けている
▶ 両建ての禁止事項に該当すれば故意や無知は関係ない
以上に説明してきたように、両建ては魅力的に感じる部分もあれば難点に感じる部分もあったのではないだろうか。
ここまで何度か説明してきたが、両建ては有効的に活用しなければスプレッドコストが重なるばかりで利益率を減らしてしまう根本的な原因になりかねない。
これからXMで両建てをしてみようと検討していたトレーダーは、もう一度よく考えてから両建てを試してみるようにするべきだろう。

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